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2008年5月21日 (水)

2008年5月21日 (水)

野狐禅

「良い音楽はどんなに安物のスピーカーから流れてきても音が飛び出してきて心に響く」
と誰かが言っていた。
俺の場合数年に一度有るか無いかってくらいの確率だが、そんな経緯で出会ったアーティスト。

ボーカルとアコースティックギター担当の竹原ピストル。
キーボードとコーラス担当の濱埜宏哉。
そんな二人のユニット野狐禅の音楽を初めて聴いたのは出勤途中のカーラジオだった。

曲は忘れもしないぐるぐる
「涙があふれて 涙がこぼれ落ちそうになって ガムテープで顔面をぐるぐるにする」
「そんな歌詞ありかよ・・・」 と思わずツッコンだ。

一番好きな曲はカモメ。その中の一節。
「遺書を書いていたつもりが ラブレターみたいになってしまって 丁寧に折りたたんで君に渡した」
こういう歌詞は何て言うかもう俺のドストライクだったりするw

他にも自殺志願者が線路に飛び込むスピードという強烈なタイトルの曲があるが、そういった行為のことをなんやかんや唄っているわけでなく、
曲の最後は「自殺志願者が線路に飛び込むスピードで生きていこうと思うんです」という歌詞で終わる。

さらば、生かねばならぬ」「拝啓、絶望殿なんかも好きっすねw

CDの帯に書かれていた紹介文は確か
「アコースティックハードコア」
別にアコースティックギターで、音楽ジャンルで言うハードコアを演っているわけではない。
「ハードコア」という言葉の意味するところが「攻撃性」だと強引に解釈すれば
それは自分自身に向けられた攻撃的な歌詞のことを指しているのだろう。
誰しもが思うであろう 「このままじゃダメだ!」
そう思っても何も行動できない自分。
勢いで行動したと思ったら大失敗する自分。
そういう状況に置かれた人間の心情を攻撃的な言葉と野太い声で唄ってくれる。
もちろん他人を指差してどうこう言ったりもしない。
そこにあるのは自分への言葉だけ。

でもそれが安易な応援ソングなんかより全然心に響くわけで。
「この意味不明なモヤモヤを歌にしてくれてありがとう!」
たったそれだけのことなんだが何故か勇気付けられる。

イヤなことがあって
お決まりのように「死んでしまおう」なんて思っても
腹が減ればグゥと鳴るし、物が落ちてくれば咄嗟に避ける。
心と体のチグハグさときたら何と滑稽なことか。
だからなんだかんだ言っても生きてる限りは恥かきながら精いっぱい生きてくしかないんだよ。

そういうことっすよね?

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